
簿記が分からない初心者に簿記とは何か簡単に解説
簿記は簡単に言うと
会社の一年間の成績表
すなわち
- お金がいくらあるのか
- どのくらい儲かったのか
誰が見てもわかるルールで作った決算書を発表します。
ルール通りに、日々のお金の流れを帳簿に記録することを「簿記」といいます。
日商簿記3級の難易度

日商簿記の直近過去5回試験の合格率を平均すると44.3%の約4割。
つまり10人に6人は合格できていないということです。
半分以上が合格していない
この事実からわかることは
- 簿記は簡単ではない
- 合格できるレベルまで勉強する必要がある
しっかり勉強さえすれば、合格できるレベルになりますので大丈夫です。
借方貸方の考え方
簿記は決まったルールで帳簿をつけていきます。
例えば本を一冊100円で売ったとします。
①本を売った
②現金が100円増えた
①と②のお金の流れを「取引」
帳簿に 記録することを「仕訳」と言います
①本を売ったこと
②現金が100円増えたこと
この①と②の取引を同時に記録する方法を「複式簿記」と言います。
仕分けをすると
現金100 / 売上100
左と右に「現金」と「売上」という
勘定科目を使って
金額が一致するように書きます。
この仕訳を見れば、現金100円で商品を売上たことがわかります。
左が「借方(かりかた)」 / 右が「貸方(かしかた)」で
覚え方としては
ひらがなの向きで覚えましょう
借方(かりかた)の「り」は左に
貸方(かしかた)の「し」は右に
はらっていますので、これを頭に入れればOKです。
仕訳がわからない時のやり方のコツ

簿記で最初に躓くのは
借方と貸方のどちらに書くか ということだと思います。
覚え方のコツとしては
お金の流れを考えてみましょう
まずは、ポイントを覚えてください。
ポイント
お金が入ってくる時は左 / お金が出て行く時は右
お金とは
現金、普通預金、当座預金、現金として扱う通貨代用証券など
3回ぐらい声に出して覚えてしまいましょう。
それでは、仕訳のコツを説明していきます。
上に出てきた本を100円で売り上げた仕訳を考えてみます。
お金が入ってくる時は左なので
100円の本を売って現金が入ってきたので「現金」が左の借方
残りの「売上」が右の貸方に入ります。
現金 100 / 売上 100
もう一つ例題をやってみましょう。
今度は逆に
【例題】本を仕入れとして100円で買った場合です。
100円で買ったのでお金が出て行きました。
お金が出て行った場合は右の貸方に書きますので
現金が右になりますね。
残りの仕入れが左の借方になります。
仕入 100 / 現金 100
もう一つ例題を
【例題】売掛金1,000円が普通預金に入金されました。
これの仕訳は
普通預金にお金が入ってきたので
普通預金が左 残りの売掛金が右に入ります。
普通預金 1,000 / 売掛金 1,000
借方と貸方のどちらに書くか分からない時は
お金の流れを考えて仕訳を導きだしてください。
勘定科目がわからない人は
簿記の初心者は聞き慣れない
勘定科目を覚えるのは大変だと思います。
- 勉強していくうちに慣れで覚えていくこと
- 対になっている勘定科目は対で覚える
- 勘定科目は資産・負債・純資産・費用・収益の5つのどの属性なのかも覚える
勉強していくうちに慣れで覚えていくこと
簿記の仕訳は
何度も問題を解いて慣れて覚えるしかありません。
勉強を続けるうちに慣れていきますので安心してください。
対になっている勘定科目は対で覚える
例えば
売掛金と買掛金
受取手形と支払手形
受取利息と支払利息 などです。
勘定科目は資産・負債・純資産・費用・収益の五つのどの属性なのかも覚える

勘定科目は資産・負債・純資産・費用・収益の5つの属性に分けられます。
属性を覚えれば
同じ属性の他の勘定科目の仕訳を考えるヒントになります。
どういうことかというと
【例題】借入金を普通預金から返済したとします。
借入金は「負債」
普通預金は「資産」です。
仕訳としては お金が出て行くので普通預金が右の貸方に。
残りの借入金が左の借方に入るので仕訳は
借入金(借方) / 普通預金(貸方)
「借入金」が「負債」と覚えていれば
上の仕訳から
負債が減る時は借方
増える時は貸方 に書くということが分かります。
他の負債が増減する時も同じなので
他の「負債」の勘定科目を
貸方、借方をどちらに書くのかヒントになります。
例えば
「買掛金」も「負債」の属性なので
買掛金が減る時(お金を支払う時)は借方
買掛金が増える時(掛で買うので負債が増える)は貸方。
仕訳をしていて勘定科目がどちらに入るかわからない場合は
お金の流れと属性をヒントに仕訳を導きだしてくださいね。